◎最優秀賞 介護福祉士養成校 学生N様 「忙しくても」
「じゃんけんぽん!」主幹が廊下にいる利用者に、すれ違いざま勝負を挑む。障がい者施設での5日間の実習期間、よく見た光景だ。主幹なりのコミュニケーションなのだろう。よく働き、そして気がつく。忙しい中、実習生の私に対しても「休憩とってね」「聞きたいことは?」など声かけしてくれた。じゃんけんのあと、利用者さんは勝っても負けてもなんだかうれしそう。私の目指す背中は、足早に廊下の角を曲がっていった。追いかけなくては。
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◎優秀賞 介護福祉士養成校 学生T様 「言葉の力」
私は介護実習で九十八歳男性Aさんと話をした。見た目も若々しくお元気で、体で悪い所は耳だけだと言われた。Aさんは私に戦争に行った時の話をした。鉄砲で股関節辺りを撃ち抜かれたと一生懸命に話された。つらい話のはずなのに何故か楽しそうだった。「今時戦争の話ができるのは、わしぐらいだろう」と力強く言われた。私は「大変なご経験をされましたね」と伝えると同時に、Aさんの生き生きした感じが羨ましく思った。実習で元気を届けるはずが、逆に元気を頂くことになった。
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◎優秀賞 介護老人保健施設 職員T様 「お茶目なお婆さま」
「おはようございます。」と挨拶すると、さっと手を握り「今日は何時まで?」と微笑み首をかしげる。「3時半までです。」と答えると、「あら、そんなに早いの?もっと居なさいよ。」休日の次の日は、「あら、ひさしぶりね。」「昨日は休みだったから。」と返すと、「嘘言いなさい、何日も顔見なかったわ。彼女とデートだったの?」と寂しげな表情。「明日は夜勤だから朝まで居ますよ。」と言うと、ニヤっと笑い「待っちょ〜よ。」と言うのは、とうに100歳を超えたお婆さま。
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◎最優秀賞 グループホームご利用O様 「感謝の手紙」
私は介護施設に数年前からお世話になっています。
体が弱くてあちこち故障が有り医師の手が放せません。ここへお世話になってからも医者通いは続いて居ます。お陰様で寝込んでも入院する程にはならなくなりました。でも、喜んで毎日を過ごさせて頂いて居ます。有難い事だと感謝の日々を送らせて頂いて居ります。厚くお礼申し上げます。年老いてから一人暮しは無理と係り付けの医者からも云われて施設のお世話になって数年が経ちました。お陰様でそこそこ元気で生きて居ます。
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◎優秀賞 介護老人福祉施設ご利用N様 「私たちは頑張りをみています」
「ハイッ」と言い すぐ対応する 好青年
みてないようで ちゃんと見ている介護士の 素早い対応さすがと思う
コロナ禍で グリム童話のビデオを観て 幼心に しばしひたりぬ
スタッフに今日も見守られ 秋の夕日のバスに乗り込む
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◎優秀賞 介護老人福祉施設ご利用K様 「魔法の館」
元気な私、海外旅行、日本舞踊と楽しんでおりましたが、脳梗塞、肩骨折り5ヶ月入院生活をお送り本当に苦しみました。介護施設に通所進められましたが、興味はありませんでした。次第に通っているうちに、川柳作りました。「ここは人々を幸せにする魔法の館かな」職員のやさしさ、それぞれの障がいの方に優しく接して下さっております。日々の活動も皆笑顔ですごせます。体もきたえて頂き、頭の体操・脳トレ・美術系などもりだくさんです。職員の方、ありがとうございます。私又元気なるヨ。
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